野球肩の治療法・治し方

野球肩の治療、症状の特徴、リハビリ内容について:野球肩.COMでは野球肩の治療、症状、原因、リハビリに関する情報を専門に解説しております。野球肩とは、継続的に肩へ負担がかかり続けることによって、炎症や痛みを発症する障害です。野球肩は初期段階では、それほど痛みを生じることはありませんが、進行するに連れて痛みも増し、実践競技への復帰も長期的な時間が必要となる障害でもあります。本サイトが野球肩の症状にお悩みの方、また野球肩についてお調べの方のご参考になれば幸いです。

回旋筋腱板の仕組みについて

 野球肩に関与する組織として
●回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)
 の存在は欠かせません。

 この回旋筋腱板とは、肩関節の補強、及び肩関節の円滑な動作の補助を行う腱組織の事です。

 板状の形状をしている事から、筋腱板と呼ばれております。

 尚、回旋筋腱板はローテーターカフとも呼ばれます。

 回旋筋腱板は、繰り返しの負担によって、磨耗し、野球肩のみならず、
●四十肩
●五十肩
 等の肩の痛みの原因ともなり、多くの肩の障害に関与する組織でもあります。

回旋筋腱板の構造について

ローテーターカフ(回旋筋腱板)

 ローテーターカフ(回旋筋腱板)は肩関節のインナーマッスルで
●肩甲下筋(けんこうかきん)
●棘上筋(きょくじょうきん)
●棘下筋(きょくかきん)
●小円筋(しょうえんきん)
 の計4つの筋肉の末端の腱によって形成されており、その形状は「板状の形」をしております。

 板状の筋肉の厚みは約7ミリ程度の厚さがあり、複雑に関与しあう筋肉でありながら強い力を発揮する筋肉群でもあります。

 野球肩の原因となる組織としては、この「回旋筋腱板」へのダメージが原因となって肩の痛みを発症するケースが大半です。

インナーマッスルの損傷で最も多いのは棘上筋

 野球肩障害ではローテーターカフを構成する4つの筋肉の中でも、棘上筋と呼ばれるインナーマッスルが最も損傷を受けやすい傾向にあります。

 この棘上筋はアウターマッスルである三角筋(さんかくきん)とともに肩関節を安定させる働きをもつ主要筋肉です。

 投球の際には上腕の外転動作を行う際に主力として働き、投球動作の最終段階で上腕骨が肩甲骨から引き離されそうになる際に、棘上筋が抵抗し関節の損傷や脱臼を防止します。

 投手の場合は繰り返しの投球動作を継続的に行う為、棘上筋はその度に抵抗する為、疲労を起こし炎症を発症しやすくなるのです。

 特に近年の中高生ピッチャーの急速はどんどんスピードが増してきており、甲子園では140kmを超える急速を見かけるシーンも珍しい事ではなくなってきております。

 日ハムからドラフト1位指名を受け、それでもメジャーへ行く意思を途中まで変えなかった大谷翔平投手は最終的に日ハムへ入団し、その後メジャーリーグへの夢をかなえました。

 彼は2012年7月19日、当時花巻東高校のエースピッチャーでしたが、高校野球岩手県大会準決勝の舞台で岩手県営野球場のスピードガンで何と160kmを記録し高校生記録を塗り替えました。

 この衝撃的な記録は今も記憶に鮮明に残っている方も多いでしょう。

(※写真:デジタルスピードガン)

 その後彼は日本のプロ野球選手として初の急速165kmを達成しております。

 尚、速球投手であればあるほど腕の振りも速くなることから、上腕骨が肩甲骨から離れようとする力も増大し棘上筋への抵抗・負担が大きくなることは確かです。

 その為、速球派投手や、速い球を投げる事ができる子供がいるチームの指導者の方は特に、肩への負担の大きさ、そして野球肩のメカニズムや予防法についても把握しておく必要があると言えます。